本日高水高校を卒業される皆さん、おめでとうございます。先ほど、各クラスの代表の方が、校長先生から卒業証書を授与されました。緊張の中にも堂々と誇らしげなその様子を拝見して、大変頼もしく思いました。
また、今日まで我が子の成長を温かく見守ってこられたご家族の皆様のお喜びもひとしおのことと、重ねてお祝い申し上げます。
私は、毎年市内の高校を順番に回っていて、今年は高水高校の卒業式に出席させていただきました。君達が未来へ向って旅立つ、その記念すべきときに立ち会うことは、私にとっても大変嬉しいことです。
皆さんは、今日から新たな第一歩を踏み出すわけですが、今時代は大きく変わろうとしています。二十世紀の後半には、国民全員が豊かな生活を求めて、成長、拡大、増加という方向に突っ走ってきました。でも、経済の成長は止まりました。少子化の傾向が続き数年後には、歴史上初めて、日本の人口が減少に転ずることになります。従来の発想や考え方が通用しない変化、変革の時代に入ると思います。こういうときにこそ、他人に流されず個性を大切に、自分の足でしっかり大地を踏みしめて下さい。いつの世も混迷の中から新しい時代を切り拓くのは、若者のパワーとエネルギーです。自らの夢の実現を目指して頑張って下さい。
そして、私からのお願いですが、皆さんの生まれ育ったこの故郷、美しい自然と古い歴史や豊かな文化を持つ岩国のことをしっかり記憶に留めて置いて欲しい。皆さんは幸運です。皆さんの旅立ちと時を同じくして、我々の宝である錦帯橋の架け替えもいよいよ最終段階に入り、300年の時を超えて、今また未来への架け橋として新しく生まれ変わろうとしています。今月の20日には盛大な渡り初めを、前後3日間にわたって様々なイベントを行います。皆さんもぜひ一緒に新しい橋を渡りましょう。そして、それぞれの夢を胸に、錦帯橋同様、未来に向って大きく羽ばたいてください。