市政報告

三笠宮両殿下観光交流会挨拶

平成16年3月19日

三笠宮崇仁親王殿下、同妃百合子殿下におかれましては、本州の西の端に当たります当地まで遠路御成りいただき誠にありがとうございます。心から御礼申し上げます。3年の歳月をかけて、市民が一丸となって取り組んだ錦帯橋の架け替えが無事に完了し、いよいよ明日完成式と渡り初めを迎えることになりました。まさに何十年に一度の慶事、大きな節目のときに当たり、誰しも想像もしていなかったことでありますが、こうして両殿下をお迎えして歓迎と交流の夕べを開催することができますことは、私達にとりましてこの上ない喜びであります。吉川家そして前東京芸術大学学長の澄川先生を通じた不思議なご縁を感じております。

その吉川家御当主重幹様、山口県知事二井関成様をはじめとする御来賓の皆様方、その他大勢の皆様に御出席いただき、厚く御礼申し上げます。また、遠くアメリカの姉妹都市エベレットや中国の友好都市太倉市、そしてハワイのホノルルとブラジルの山口県人会の皆様にも駆けつけていただきました。ようこそお越しいただきました。

錦帯橋は、330年前に岩国藩第3代藩主吉川広嘉公の、絶対に流れない橋をという強い思いにより創建されました。以来、それぞれの橋によって違うのですが、おおむね13回から15回程度定期的に架け替えが行われています。その時どきの先人達が、英知を傾け、改良を重ね、大切に守ってきました。今回の架け替えに当たっても、この伝統は見事に受け継がれ、用材の調達から建築にいたるまですべて地元の人たちが協力して当たりました。さらに、大切な錦帯橋のためならといって、率先して寄附や募金をする人、ガイドや観光宣伝をしたり、実に多くの方々にいろいろな形でご協力いただきました。錦帯橋はまぎれもなく市民の宝物であり、単なる観光の名所というより、岩国の生活、文化、そして人々の精神的よりどころとなっています。

現代の匠の技により見事に蘇ったその橋は、たった今ライトアップされ七色に輝いていると思いますが、朝日を受けると金色に輝やくはずです。どうか、明日は、装いを新たにした錦帯橋を渡っていただき、実際に高欄などに触れてみてください。きっと、皆様に何かを語りかけてくれるでしょう。

そして、何より、本日こうして皆様をお迎えすることができたことが、錦帯橋の取り持つご縁であり、「架け橋」たる所以であります。

今宵は、両殿下を中心にして、ごゆるりと、皆さんそれぞれの錦帯橋に関する思い出や想いなどを語り合ってください。

両殿下の今後のご健勝を、皆様とともに心よりお祈りして、私のご挨拶とさせていただきます。