岩国の進むべき道 ー市長就任演説(概要)ー <平成15年5月22日> 市長就任に当たり、まちづくりに対する想いを率直に語る。 1.発展への基盤整備 (道路)岩国南道路が5〜6年で川を越え山手地区まで。岩国大竹道路も約10年をかけて大竹まで開通の予定。南道路の延伸など幹線道路の整備も。 (民間空港)日米両国間の正式協議始まる。一刻も早く合意にこぎつけたい。 (愛宕山開発)住宅戸数や価格などの大幅な見直し。 2.豊かな生活を (少子高齢化対策)既存の施設を活用した「児童センター」の設立。保育料などの経済的負担軽減の検討。医師会によるリハビリテーション施設が来春オープン予定。介護保険の適正な運営。 (雇用経済対策)未就職の若者を、市役所の臨時職員として優先的に雇用。新事業を起こす場合などに対して総合的な支援を行う条例案を6月議会に提案。錦帯橋架け替えを中心にした観光振興。 (環境・自然保護)生ごみやプラスチックなどごみ全体の一層の減量化と資源化。市役所が率先して環境に関する国際規格ISO14001の取得を目指す。錦川に代表される自然の現状を把握し、積極的に保全する仕組みを作る。 (教育文化)少人数授業や英語教育の充実などにより個性を大切にした教育。中学校給食の実施に向け検討。重要伝統的建造物群保存地区の指定など歴史伝統を大切にし、郷土の著名な人材の業績の保存や活用などを通じた文化の香り高いまち。 3.市町村合併 岩国が中心になり、玖珂町と和木町の参加も促しながら、当面7市町村で合併特例法の期限である17年3月までの合併を目指す。 4.基地問題 米軍基地は、条約に基づき国防上の重要な役割を持っており、その存在と役割は理解。しかし、市民生活の平穏と生命、財産の安全を守るために必要があれば、しかるべき行動をとる。有事法制について、緊急の事態に対応するルールができることは前進。防衛という国の基本にかかわる問題をいつまでもタブーにしないで、本音で議論し国民的合意を形成すべき。 5.政治の改革 貴重な財源を、一部の利益のためではなく、市民全体の幸せのために最大限有効に使う政治をつくることが大切であり、そのために政治の改革を進めてきた。今回の選挙を通じて改めてその必要性を痛感。一部の業者に大きな圧力がかかり、自由な選挙を通じて市長を選び、市民全体の幸福の実現を図るという民主主義の基盤さえ十分にできていないことを実感。圧力や利権とは無縁の政治状況を作る必要。 (入札制度の見直し)近く、不適切な低入札を防止する仕組みの導入と工事関係のすべての予定価格の事前公開を始める。地元業者への優先発注の原則は貫きながら、公共事業をめぐる政治と業者の関係を断ち切り、適切な入札や契約が行われるよう抜本的な見直し。 (信頼される政治)「個別要望等対処要領」(政治家からの要望等を文書に記録し、その結果を情報公開)の運用を徹底し、口利きやあっせんなど外部の不当な圧力と無縁の毅然とした行政。 (市民参画)市民の政策決定への一層の参画を進めるため、各種審議会等を大幅に整理統合し市民会議を設置。重要な政策の決定に当たっては、必ず市民会議の意見を聴く。市民会議の設置に関する条例案を6月議会に提出する予定。パブリックコメント(市民提言)の制度化。岩国の将来を決める大きな問題につき、市民の意思を直接確認する「住民投票制度」の創設。 6.議会との関係 行政は執行機関であり、議会は審議、チェックし、政策提言をする機関。両者がそれぞれの役割をしっかり認識し、与えられた機能を十分に発揮することが大切。議会は市政運営の重要なパートナーであり、課題に応じて十分な議論を尽くし、意見を聴いていく。 7.市民による市民のための政治 市民の声を大切にし、市民の立場に立った新しい政治を実践。岩国を民主主義のモデルに。政治、行政が市民のために行われることを明確にし、市民から信頼され、市民が積極的に行政に参画し、最終的には、共に協力してまちづくりに当たる。圧力や利権などと無縁のまったく新しい政治、政治と市民の間に確固たる信頼関係が生まれる。誰もが活き活きと生活することができる日本一住み良いまちに。 市民に本音で痛みや負担もお願いしてきたが、まちづくりは行政と市民の協働作業であることが、共通の認識に。行政も市民の意識も確実に変わり始めている。今回の選挙は、今後の方向性を決める分かれ道だったが、これまでに築かれてきた市民と私の信頼関係により、この危機を乗り越えることができた。もはや誰もこの流れを押し留めることはできない。市民による市民のための政治の実現に向けて、「もっともっと風を」強く吹かせ、時計の針をさらに前に進めていく。 8.市民との契約 市民の委託を受けてその代表として市政を担当。このことを明確にするため、市民との五つの契約を交わす。 @常に市民と共にあり、その声に耳を傾ける。 A身を清貧に保ち、いかなる形においても自らの利益を図らない。 B一部の人や団体の特別の利益を図らず、公平・公正な行政を行う。 C市民生活の平穏と安全を守る。 D市民全体の幸福を実現するために、最大限の努力をする。 上記いずれかに違反した場合には、自ら職を辞する。 ・・・まちで出会ったら、「井原さん」と気軽に声をかけて下さい。間違っても「先生」などと呼ばないで。