風(90)

<平成16年5月1日号>

教育行政の仕組みについて説明する。教育は、将来の有為な人材を育てるために、時の政治情勢に影響されず長期的視野で考える必要があることから、市長の権限から独立した合議制の組織である教育委員会において運営される。5人の教育委員は、市議会の同意を得て市長が任命するが、その中から教育委員長が選ばれ委員会を主宰する。さらに、教育委員会は、委員の中から教育長を任命する。教育長は事務職員のトップとして、日常の教育行政の指揮を取る。教育委員会は、原則として毎月1回開催され、教育に関する重要事項について審議が行われ、その合意をもって実施される。

岩国市の教育委員会が所管するのは、市立の小中学校における教育であり、高校や私立の中学校は山口県の管轄になる。ただし、市立の小中学校についても、教師などの定数や人件費については国や県の財源に依存しており、例えば少人数学級などを市単独で実施することは難しい。

このように、教育は、法律的には私が指揮監督することのできない分野であるが、学校の施設整備など予算に関係するものは市長の権限に属しており、また、教育はまちづくりの根幹に係わる事項であり、基本方針の決定や人事なども含めて教育問題全般にわたって、常に教育委員会と協議を行っている。

岩国市においては、学校教育の他に、文化・芸術、スポーツ、生涯学習なども教育委員会の所管になっており、徴古館、図書館、公民館、総合体育館、そして、市民活動支援センターや科学センターなど多くの施設の管理運営も行っている。

4月1日に、前麻里布中学校長水津浩一氏が教育委員に就任され、新しい教育長として、磯野恭子氏が教育委員会において選任された。磯野氏は、民間放送会社の常務として活躍された方で、教育委員としてすでに4期13年の実績があり、その間に教育委員長の経験もある。民間からの、女性としても初めての教育長であり、新しい視点で、教育行政をリードされることを期待したい。