風(87)

<平成16年3月15日号>

11月頃から始まった予算の編成作業も、昨年末までには、通常の事務的経費や補助金などの作業を終え、年が明けて、新しい政策や大きな事業について審査が始まる。助役の事前チェックを経て、各部局への内示、それに対する復活要求などが行われた後、1月末までには市長の最終審査(市長査定)が終わり予算案が決定される。そして、16年度予算案が、3月議会に提案される他の議案と一緒に2月中旬に発表される。総額は430億円余り。昨年度当初予算と比べて10.8%増と数字だけ見るとかなり増加しているように見えるが、この中には、過去の借金を単純に借り替えたものや、合併準備のために広域の町村と共同で各公共施設を高速の光ファイバー網で結ぶ「地域イントラネット」事業などが含まれており、こうした特別な要因を除くと昨年度と同規模になっている。

依然として税収が伸びない上に、地方分権の一環「三位一体改革」で、国から地方への新たな税源移譲が十分に進まない中で、現在国から配布され地方の重要な財源となっている地方交付税等が10%以上削減される見込みであり、大変厳しい予算編成となった。歳入の不足は、積立金を取り崩して何とか対応した。中身は、昨年の秋に発表した総合計画の実施計画に基づき、少子化対策や民間空港、教育などを重点にメリハリをつけた。

もちろん、この予算案は議会の審議、承認を得て実施されるが、主な内容は次の通り。

新患者輸送艇「みしま」が就航。高齢化が進んでいる柱島、端島、黒島の住民の救急輸送と国立岩国病院の医師による週一回の柱島診療所での診療の際などに活用される。ほとんどの住民が参加して柱島港で就航式が行われ、三島を巡るもちまきがお祝い気分を盛り上げる。市内の医師と歯科医師の定期的な出張診療もあり、多くの人のご好意により、島の生活が支えられている。