風(70)

<平成15年6月15日号>

皆さんと私のかけはし、「風」を再びお届けします。

初めての試みであったが、市民会館で市長就任演説を行った(5月22日)。困難な時代にあって、今後のまちづくりは、市民と私や行政のまさに共同作業になる。そこで、まず、「岩国の今後の進むべき道」について、私の考えやビジョンをできるだけ多くの市民に理解していただきたい。そうした想いから直接市民に語りかけることにした。演説内容の主な部分は、前号の「就任のご挨拶」ですでに触れており、重複しないように述べる。

岩国は、依然として厳しい財政事情の中、道路や民間空港の実現、少子高齢化対策や雇用経済対策、教育文化など大きくかつ困難な課題を抱え、市町村合併に向けて歩み始めている。

こうした課題を解決し、岩国の未来を切り拓くためには、今こそ、市民の声を大切にし、本当の意味で市民の立場に立った新しい政治を実現しなければならない。まず第一に、政治、行政が市民のために行われるということを明確にする。そして、市民から信頼され、市民が積極的に行政に参画し、協力してまちづくりに当たる。圧力や利権などと無縁のまったく新しい政治、これが私の目指すところである。

行政も市民の意識も確実に変わり始めている。もはや誰もこの流れを押し留めることはできない。市民による市民のための政治の実現に向けて、すべての権限の源は市民にあるということを、ここでもう一度明らかにし揺るがない基本原理とする。私は、市民の委託を受けてその代表として市政を担当させていただく。このことを明確にするため、市民との五つの契約を交わしたい。

  1. 常に市民と共にあり、その声に耳を傾ける。
  2. 身を清貧に保ち、いかなる形においても自らの利益を図らない。
  3. 一部の人や団体の特別の利益を図らず、公平・公正な行政を行う。
  4. 市民生活の平穏と安全を守る。
  5. 市民全体の幸福を実現するために、最大限の努力をする。

以上のいずれかに違反した場合には、自ら職を辞する。

・・・まちで出会ったら、「井原さん」と気軽に声をかけて下さい。間違っても「先生」などと呼ばないで。