風(69)

<平成15年4月1日号>

イラクや北朝鮮などをめぐり、国際情勢が緊張している。改めて基地と市民の安全について考えてみたい。

現実の問題として、国防上の必要性から基地があり、基地がある以上そこから騒音などある程度の障害が生じることは避けられない。これについては、障害を少しでも少なくするために、国の支援で防音対策や教育、道路関係など様々な事業が行われている。

一方で、市民生活の安全と平穏を守るということも、私の重要な仕事である。NLP(夜間着陸訓練)など日常生活に耐えられないような障害には反対である。言い換えると、国防と市民生活、いずれも重要であり、どちらが犠牲になってもいけない。

今後、国際情勢の動向によっては、一時的に基地の運用が変化し、市民生活に影響が生ずる可能性がある。そうした場合には、国民全体の安全を守ることの必要性も考えながら、私としては、市民の安全を最優先に考える義務がある。

さらに、国の防衛政策についても、重大な関心がある。その如何によっては、市民の安全が大きな影響を受ける。戦後日本では、国の安全の問題が政治的にはタブー視され、本音で語られていない。中東などに限らずアジア地域で紛争が起こった場合に、日本はどのように行動すべきか。憲法や法律との関係はどう整理するのか、依然としてあいまいなままである。緊急事態が発生して慌てるのではなく、平時にしっかり考えておくべき。そうした観点から、市長の権限を少し超えるかも知れないが、安全保障の問題についても積極的に発言していく。

「削ろう会」の全国大会が行われた。各地から集まった300人近い腕自慢の大工や鍛冶屋などの職人が、かんなの薄削りに挑戦。透き通った絹のように薄く、5ミクロン(ミクロンは千分の一ミリ)前後の争いになるという名人芸の競演。木組みの傑作錦帯橋の架け替えと併せて、木の文化、伝統大工の技を改めて見直すいい機会となった。私も、体験コーナーで「やりがんな」に挑戦。

(都合により、しばらく「風」をお休みにします)