「もっと風を」

<平成15年6月1日号>

市民のみなさんの大きな信任をいただき、二期目の市政を担当することになりました。第二ステージへ向けた船出に当たり、岩国の将来の姿を描きます。

第一に、財政再建を行いながら、今後の発展の基盤を築きます。まず、日米両国間で行われている協議を一刻も早く合意にこぎつけ、民間空港の早期再開を目指します。岩国南道路、岩国大竹道路などの幹線道路の整備に努めます。そして岩国が中心になって、玖珂町と和木町の参加も促しながら、7市町村で合併特例法の期限17年3月までの合併を目指します。

第二に、少子高齢化対策も大変重要であり、既存の施設を活用して「児童センター」を設立し、子供達の遊び場の確保を図りながら子育て支援の拠点とします。高齢者などリハビリテーションを必要とする方々のためには、医師会がリハビリテーション施設の建設を計画しており、来年の春オープンする予定です。

第三に、雇用経済対策として、若年者の雇用、ベンチャー企業支援や商店街の活性化対策として、新たな事業を起こす場合や新規投資などに対する総合的な支援策を盛り込んだ条例を制定します。

第四に、教育文化については、補助教員の充実などによる少人数の授業により個性を大切にした教育を行います。懸案の中学校給食の実施については、検討委員会の結論を待って、作業を進めてまいります。また、澄川喜一顧問の助言をいただき、錦帯橋を核に文化の香り高いまちをつくります。

財政が厳しい中で、こうした課題を実現していくためには、無駄遣いは許されず、貴重な財源を、一部の利益のためではなく、市民全体の幸せのために最大限有効に使う政治をつくりあげることが何よりも大切であり、政治の改革を引き続き進めます。まず、市民と行政の信頼関係をさらに強固にするために、今年2月に策定した「個別要望等対処要領」(政治家からの要望等を文書に記録し、情報公開する)の運用を徹底し、口利きやあっせんなど外部の不当な圧力と無縁の毅然とした行政をつくります。

次に、市民の政策決定への一層の参画を進めるため、市民会議の設置(各種審議会の統廃合)、パブリックコメント(市民提言)の制度化により、重要政策について、事前に広く市民の意見を聴く仕組みをつくります。さらに、岩国の将来を決める大きな問題につき市民の意思を確認するため「住民投票制度」の創設を目指します。

市長就任以来、市民の声を大切にし、本当の意味で市民の立場に立った新しい政治を実践してきました。将来につけを残さないために、公共事業の削減、補助金のカットなど市民の皆さんに本音で負担もお願いしてきましたが、こうした厳しい政策にもご理解をいただき、まちづくりは行政と市民の協働作業であるということが、共通の認識となってきました。こうして築かれてきた市民と私の信頼関係が、今回の大きな信任となって表われたように思います。皆さんの信頼に応えるため、市民による市民のための政治の実現に向けて、「もっと風を」吹かせ、時計の針をさらに前に進めていきます。

次回より、再び「風」に乗せて私の想いをお届けします。どうぞお楽しみに!