「くるりん」をご存じですか。そう、真っ白なボディに赤い字で大きく「くるりん」と書かれているあのかわいらしい車。正体は、10月1日に走り始めた市営の小型循環バスである。岩国駅を起点として、市役所、保健センター、医師会病院、西岩国駅、水道局、川下小、空港前、旭町、シンフォニア岩国などを30分間隔で回る「室ノ木・西駅・川下ルート」と桜ヶ丘や山手サンランドを回る「桜ヶ丘ルート」の二つの系統がある。いずれも、100円でどこまででも乗ることができる。タクシーや幼稚園の車と間違えている人はいませんか。
その他、地域の要望にこたえて、一部ダイヤ改正により新しい路線の開設などが行われ、また、各種定期券の大幅な値下げや、週5日制に対応して小学生は週末や祝日が無料となった。初乗りも130円から100円に値下げされた。これに併せて、駅前商店街で買い物をした人は100円のバスきっぷがもらえる新しいサービスも始まった。多くの市民の皆さんに、バスに乗っていただきたいという気持ちから、思いきった価格の引き下げやサービスの改善が行われた。
これまで、市営バスの経営を良くするために、職員数の削減などを行ってきたが、いくら努力しても、肝じんの乗客数が毎年確実に減少しており収入が上がらない。このまま手をこまねいていては、座して死を待つことになりかねない。今までも、ノーマイカーデーの実施やバスカードの購入などにより、市関係職員も一役買ってきたが、今回は、交通局だけでなく市役所全体が背水の陣をしく思いで、新しい試みに挑戦することにした。
市民の皆さんにどれだけ利用していただけるか心配で、先日「くるりん」に乗り一周した。麻里布中学校の前、錦見8丁目の住宅地を通り、大正橋を渡るなど、今までにバスが通ったことのない道を走る。まだ、あまり知られていないのか、乗る人が少なく、少し淋しかった。途中一緒になった女性とお孫さんの二人連れ、どこへ行くでもなく二人で乗ってみたとのこと。新しくバスが通ることになった南バイパスの海土路団地の下では、地域の人達が大勢出て、初めてのバスに乗り込み祝っていただいたそうだ。バスを利用することは、環境にやさしく、渋滞緩和にもつながる。皆さん、バスの中でお会いしましょう。