愛宕山開発でどれくらい住宅が売れるかという調査の結果が発表された。内容は大変厳しいものだった。販売予定の1500戸(集合住宅650戸と一戸建て住宅850戸)の内、集合住宅はほとんど売れず、一戸建ても初めに予定した価格(坪当たり約33万円)では160戸、価格を25万円前後にまで落としてようやく500戸程度売れる見込みというもの。
岩国基地の沖合移設と連動して高級な住宅地をつくるという計画であったが、いかんせん経済情勢が悪く、この程度の需要しかないというのが現実であり、この点をしっかり踏まえた上で今後の対応策を考える必要がある。すでに工事が始まり4年が過ぎ、愛宕山はすっかり形を変え、沖合移設に使われる土砂も40%程度が運び出されている。これまでに多額の経費がつぎ込まれており後戻りすることはできない。できるだけ順調に売れるように、そして有効に活用されるように、将来に向けて最善の方法をとる必要がある。
また、同じ時期に、国から基地沖合移設事業の工期が、地盤強化等のために3年遅れるとの発表があり、完成は平成20年の見込みとなる。これに連動する愛宕山開発にも遅れが生じ、収支を悪化させることになりかねない。岩国の将来を左右する重要な問題であり、山口県や住宅供給公社、国にも相談しながら、愛宕山開発の見直しも含めて早急に検討する必要がある。
「いわくにレッドクロス」を紹介する。芸予地震の際に屋根のブルーシート張りなどに活躍した人達を中心に、今年4月に設立された岩国初の災害ボランティアである。メンバーはまだ十数人で新人募集中とのことであるが、驚いたのは、自衛隊や警察、消防、赤十字など実に多彩な経歴を持ち、阪神・淡路大震災や鳥取西部地震などで実際に救援活動に従事した経験もあり、みんな防災に燃えていること。バイクで現場に駆けつける「レスキューバイク」のメンバーもいる。8月末の総合防災訓練にも初めて参加。その機敏な活動振りを見せてくれた。