風(56)

<平成14年9月1日号>

合併問題について。国は、平成17年3月までに、現在約三千ある市町村を三分の一にしようとしている。山口県でも、各地で合併の検討が行われ、岩国広域では、一番大きいパターンとして大畠を除く玖珂郡と岩国市を合わせて9市町村で合併問題を考えている。背景として、第1に、交通や情報手段の発達により、住民の日常生活圏が現在の市町村の枠を超えて広がっている。環境や福祉、道路問題なども広域で対応する方が効率的である。第2に、地方分権が進み権限や財源が地方に移ってくる中で、責任を持って地域の将来を決定するためには、地方がもう少し体力をつける必要がある。短期的にはデメリットがあるかもしれないが、それを克服してでも20年、30年という長期的観点から合併を考えるべき。

9市町村全体でも人口は約16万人にしかならず十分ではない。したがって、当面はできるだけこの大きな枠組みで検討すべきであり、将来は大竹も含めて考える必要がある。さらに、17年3月までに合併すれば、国や県の強力な財政支援を受けることができ、将来的に合併する必要があるとすれば、この機会を積極的に利用すべき。期限まで3年弱。合併協議会をつくって、自治体間の制度の違いなどにつき具体的に協議する期間として2年位必要であり、逆算すれば、遅くとも来年3月までには、市町村の枠組みを決め、議会の議決を経て合併協議会を立ち上げる必要がある。

合併してもそれだけでばら色の夢が描けるわけではない。また、町村の考え方に温度差があることも事実であるが、合併を地域が一体となって発展する契機としたい。地域の将来を決める重大な問題であり、最終的には、市民、そして議会が判断することになる。住民説明会を終えて参加者の多くの理解は進んでいるように思うが、今後とも積極的に情報提供を行うので、皆さんも一緒に考えて下さい。

早朝の錦帯橋下河原。数十人のアメリカ兵を含む数百人が前日の花火大会で発生した大量のごみと格闘している。ほどなく、信じられないほどきれいになる。力を合わせることの素晴らしさを教えられる。数年前にこの光景を見て感動し、県外から岩国に移り住んだという人にもお会いした。「早起きは三文の得」うまく言ったものだ。