風(55)

<平成14年8月15日号>

電子政府、電子自治体という言葉を最近よく耳にする。市役所などの行政内部の事務や市町村と県、国とのやり取りもすべてコンピューターで処理し、最終的には、家庭から各種の市民サービスを受けることができる。管理職が書類に機械的にハンコを押していく、よく見られる光景であり、私も毎日その作業を繰り返している。こうした役所の仕事が大きく変わり、コンピューターを通じた情報のやり取りで処理されることになる。うまくいけば、机の上や書棚に山積みになっている書類の山を追放することができるかもしれない。もちろん、膨大な文書がきちんと分類、保存されることによって、市民が必要とする文書の存在を簡単に知ることもでき、情報公開が一層効率的に進むことになる。

岩国でも、政府の動きに歩調を合わせ、7月末に情報化を進めるための基本構想「e市いわくにプラン」ができた。「市民と行政をもっと身近なものに」を理念として、早急に職員一人一台のパソコンを整備し庁内ネットワークを実現する。個人情報の保護に関して万全の対策をとる必要があるが、8月5日には、すべての国民に11桁の住民票のコード番号が付され、住民基本台帳ネットワークシステムの運用が始まる予定である。一年後には、ICカードが発行される。これを使い、住民票や各種証明書などの自動交付を受けることもできるようになる。さらに身分証明書としての役割や、図書館や公共施設の利用券、医療情報などを掲載することも可能となる。

岩国はIT化が進んでいるとは言えない。市のホームページが、民間の研究機関の調査により、全国670の市の中で第43位(県内3位)になった。防災情報を初め情報の種類や量が多いことが評価されたのかもしれない。職員の努力が認められうれしいことである。これに満足せずさらに上を目指して欲しい。

7月中旬、昨年に続き2回目の河川一斉清掃が行われた。今回は、美川町、錦町だけでなく、徳山市の須金と鹿野町も参加し錦川の流域全体に広がり、小瀬地区もこれに加わった。通津中の生徒が「ふるさと」通津美ヶ浦の美しさを守る活動をしており、麻里布川でも「河川は私たちのいのちです」をスローガンに地域の人達と中学生が協力して清掃を行う。自然や環境を大切にする運動が確実に広がりつつある。