風(46)

<平成14年4月1日号>

政治と行政の関係が問題になっている。公共事業に介入して、利益や票を獲得しようとする政治。政治とは、選挙区や選挙民の枠を超えて、常に国民全体の幸福、国全体の発展を考え、その理念と政策を実現することにある。特定の個人や団体のために特別の利益を図ることが政治では決してない。選ぶ側も見返りを求めるために選ぶのではないことを銘記すべき。もちろん行政は、全体の奉仕者として、外部の圧力に影響されることなくき然とした判断をすべきであることは言うまでもない。岩国市においては、緊張感のなかにも節度を持った政治と行政のあるべき姿を実現するために、昨年12月行政執行基本条例を制定、4月1日から施行される。あらためて重要な点を解説する。

すなわち市長などの特別職は、次の倫理基準を守らなければならない。

(1)地位や権限を利用して金品を受け取らないこと。

(2)職務に利害関係のある事業者、個人などから接待や利益供与を受けないこと。

(3) 市などが行う許可、認可などの行政処分や各種契約についてその権限や影響力を行使して、特定の者に有利な取り計らいをしないこと。

(4) 職員の採用、人事に関して、推薦、紹介などを受けて特定の者に有利な取り計らいをしないこと。

(5) 口利きそのほかのあっせんを受けて、特定の者に有利な取り計らいをするなど、不正の疑惑を招く恐れのある行為をしないこと。

倫理基準に違反する疑いがあるときは、だれでも倫理審査会の調査を求めることができる。

3月3日の「耳の日」を記念して山口県大会が開催された。聞こえの大切さを啓発するとともに、聴覚障害者が抱えている問題について県民の理解を深めることが目的。私は初めて手話であいさつをした。数日前に岩国の聴覚障害者福祉会の会長さんと手話サークル四葉会の方に手話の特訓をしてもらったおかげで、何とか会場の皆さんにも理解していただけたようだ。手話を通じて、初めて聴覚障害のある方とコミュニケーションがとれ、お互いの距離が少し近くなったような気がしてうれしかった。記憶に残る大会となった。