錦帯橋の架け替えが始まる。真ん中の第3橋を年内に解体し、年が明けて新しい橋の組み立てが始まり、3月には第1期工事が完了する。300年以上にもわたって受け継がれてきた伝統工法を忠実に再現していく、その作業の一瞬一瞬が二度と見ることのできない一大ドラマである。議会でも議長や副議長を先頭に架け替えの宣伝のために企業訪問などをしていただいている。職員にも会議や出張などあらゆる機会を利用してPRするよう指示した。私も出張には必ずパンフレットを持参し、各種行事の挨拶の際にも、架け替え期間中も迂回路が設置され渡りながら工事の様子を見学することができる旨説明する。最近では「会議の出席者に架け替えパンフレットを配りたい」「中部地方へ行く際に資料を持っていく」との話があり必要部数を差し上げた。また「スポーツの近県大会を架け替えに合わせて開催する」という声も。市民の一人ひとりが錦帯橋の宣伝マンになって、少しでも多くの人に平成の架け替えの魅力を伝えて欲しい。
架け替えに必要な経費は約26億円。大部分は渡橋料を積み立てた基金により賄うが、不足する部分を補うため、そして何よりも、市民の皆さんに一人でも多く世紀の大事業に参加していただきたく広く寄付を募っている。最近では、老人クラブやお茶やお花の会の皆さんが募金を始め、一部の女性グループはオレンジ色の竹でできた募金箱により街頭募金を始めた。大変ありがたいことであり、その志を大切にしたい。歳月を刻んだ橋を左右に従えて、新しい真白なアーチが、桜の花を背景に浮かび上がる、その日を楽しみにしたい。
今、いつも頭を離れないのが「市政刷新」のことである。12月議会に、まず宣言の1「行政執行における倫理の確立」を具体化するための「行政執行基本条例(案)」と、宣言の2「危機的財政の克服」に関係する人件費の抑制を行うため数種の条例改正案を提案する予定。準備が整い次第、各項目を実施していくが、この刷新を成功させるためには、職員一人ひとりに至るまで、改革を行う意思を明確に持つ必要がある。数回に分けて水道局や交通局も含め関係職員全員を集め訓示を行う。「これはいわば社長命令である。実施に当たっては大きな困難やあつれきを伴うであろうが、責任はすべて私がとるので、勇気を持って立ち向かって欲しい」。