10月8日未明、遂にアフガニスタンにおけるアメリカの報復攻撃が始まる。現地の情報に聞き耳を立てながらも、何にも増して気にかかるのが岩国の安全である。市行政としてテロの防止のために直接できることはほとんどないが、事件が発生した場合に被害の拡大を防ぎ、市民の安全を守ることは私の重大な責任であり、万が一の事態に備えて、早速関係者を招集して、山口県や警察、消防等との連携、情報把握に努めるとともに、初期の警戒体制をとるように指示した。
こうして筆をとりながら、9月11日にニューヨークからいきなり飛び込んできた衝撃的な映像が鮮明に思い出される。各地での事件の発生が刻々と伝えられる中で、米軍基地を抱える岩国としては、他人事ではない、と大きな不安が頭をよぎった。直ちに市幹部職員に招集をかけ、深夜市役所に登庁し、関係機関と連絡をとり状況把握に努めるなど今までまったく予期していなかった緊急の対応に追われた。肝心の米軍基地とはなかなか連絡が取れなかった反省として、その後米軍基地とのホットラインを設定することにした。テロをも想定した新たなマニュアル(対応要領)の策定も指示した。
新たなテロの可能性が伝えられることもあり、日常の仕事をしながら一方では不安な気持ちを拭い去ることができない状況である。現時点では、何も異変は起きていないが、こうした事態はかなり長期化することも予想され、この文章が皆さんの目にとまるまでにどのようになっているか想像もつかない。アフガンの決して豊かとは言えない一般市民が巻き添えにならないよう祈るのみである。
来春卒業予定の高校生の採用を依頼するため、公共職業安定所(ハローワーク)所長さんと市内企業3社を訪問。不況が深刻化する中で失業率が5%と戦後最悪を記録し、求人倍率(職を求める人の数に対する求人数の割合)も「1」を大きく割り、昔は「金の卵」と言われた高校生の就職も大変厳しくなっている。大学生も含めて学校を卒業して就職先がないというのは、人生の門出に当たって何とも不幸なことであり、一人でも多くの若者の採用をお願いしたい。