風(36)

<平成13年10月15日号>

9月議会より。持ヶ峠(もちがたお)地区への遊歩道の設置と工業用水使用助成金に関する二つの補正予算が可決された。いずれも今年3月の市議会に提案したものであるが、多くの議論を経て修正され、予算全体も否決されるという状況の中で、残念ながら予算化することができなかったものである。持ヶ峠遊歩道については、弥栄ダム周辺の活性化事業の一環として実施する必要があると思い、議会の意見も踏まえながら見直しを行い事業費を削減して提案した。工業用水使用助成金については、進出企業と岩国市との信頼関係を維持するためにも必要であると考え、3月の減額分を今回計上し再度提案した。いずれも議会を通過して正直ほっとした気持ちである。

もう一つ、9月初旬に土地に関する不正行為により元市職員が逮捕されるという事件があり、議会でも、長期間にわたって利用されないままになっているいわゆる塩漬け土地が問題になった。バブル期など土地の価格が高騰している時代に公共事業を円滑に進めるために土地開発公社が値上がり前の土地を先行して取得してきたが、現在公社において利用計画が明確でなく長期間保有している土地は約10万8千平方メートル(山林含む)、額にして約11億円になる。これらはいずれ市が買い戻すことになっており、今後大きな財政負担となってくる。また、藤生の中潮田漁船船溜り用地等について、価格の決定方法など取得の際の経緯をめぐって様々な疑問が出された。行政側にも十分な資料がなく、説明することが難しい部分も多いので、この間の経緯を明らかにするために10月にも総務常任委員会が開かれ、当時の関係者を参考人として招き事情を聞くことになった。私としても、この際土地行政を根本的に見直すために、塩漬け土地をめぐる過去の経緯、事務処理の方法など公社と市の担当部局全般にわたって、監査委員による監査を実施することにした。

「柱野芝居」をご存知でしょうか。柱野地区の敬老会で恒例になっているようで、今年も、忠臣蔵の一節を地元の保存会の人達(今年は女芝居とのこと)が演じる。素人ながら懸命に演じる姿は、新鮮であり、感動的でさえある。岩国にまた一つ、隠れた伝統芸能を見出した思いがする。