風(10)

<平成12年5月1日号>

12年度予算案の審議が行われた3月議会予算委員会で、見たまま感じたままを述べてみたい。決して広くない委員会室には、担当の部長、課長他の職員が大勢控えていて、何が飛び出すかわからない議員からの質問に答えていく。本会議の一般質問と違って、事前に質問の通告がないので、細かいことや個別案件について聞かれた場合に、手元に資料がなかったりで、すぐに的確に答えられないことも多い。時には張りつめた雰囲気の中で緊張しているせいか、職員が質問の真意を取り違えたりすることもあり、議論がかみ合わないこともしばしばである。順番や時間に関係なく、自由に質問が行われる仕組みであるが、市民の目の前で実りのある議論が行われるよう我々もしっかり勉強しなければ。

今回は特別だったのかもしれないが、3日間連続深夜まで、合計30時間以上に及ぶ長時間の審議の末、最終的には予算の一部修正という過去にあまり例のない幕引きとなった。

一年前の約束を果たすため、持が峠(餅が峠とも言う。)に行き皆さんと懇談する。持が峠、どこにあるかわかりますか。小瀬の一番奥、以前は多くの家が軒を連ねていたが、今は、近くの沼田が原と丸田を合わせてもわずか27人が暮らすのみ。平家の落人が移り住んだとか、矢細工、源三郎屋敷などの地名があちこちに。びんづら(頬)、ちょうだい(納戸)、などの独特の言葉(京言葉に近いらしい)や、代々伝わる昔話などを研究し、後世に残したいと熱心に語る人たち。どこまでも澄んだ空気と青い空。心に残る場所と人々であった。

辞職された河村助役に対して、紙面を借りて心から感謝とお礼を申し上げたい。世代交代が必要との固い信念から身を引く決意をされたようであり、大変残念ではあったがやむを得ずお受けした。当面は助役不在になるが、市政運営に支障が生じないよう頑張りたい。